知っておきたい基礎知識!
―防具のつけ方・基本の着装・コツ― 写真で徹底解説!

剣道防具のつけ方について説明します!
初心者は丁寧に教えてくれる先生がいなければ、なかなか苦戦しますよね…

ぜひ参考にしていただけたらと思います!
皆様のお役に立ちますように!!

防具をつける順番は、垂→胴→面→甲手です。

 

この順番につけ方を紹介していきます。

1.垂(たれ)のつけ方

稽古中にずれない垂のつけ方!!
まずは垂のつけ方について説明していきます。
垂は前で結ぶだけなので簡単!だけど稽古中にずれてくる子は少なくない!
難しく考えず、一緒にやっていきましょう!

1-1 垂について

  垂には大垂(おおだれ)と小垂(こだれ)があり、大垂は3つ、小垂は2つあります。
  垂をつけるときには、大垂が表(相手側)になるようにつけます。

 

1-2 垂の位置(高さ)

  垂は、腹帯(はらおび)が腰骨の上にくるくらいの高さでつけましょう。
  高さが高すぎて、結びが緩いと、稽古中に垂がどんどん上に上がってきます…。

 

1-3 垂紐の結び方

  垂紐を後ろで交差させ、前に持ってきます。
  真ん中の大垂の下で結びます。

☆ポイント☆ 後ろで交差させたときに、グーッと引っ張りましょう。

  ここでしっかりと巻き付けることで、稽古中に垂が回ったり、落ちたりしないようにするためです。
 

  ☆ポイント☆ 結びにくい方は、このように大垂を顎で抑えて結ぶとやりやすいです!
         また、立膝(たてひざ)や前傾姿勢になってつけることもオススメです。

 

  大垂の下で、垂紐を蝶結びします。
  垂紐が稽古中にほどけてこないように、しっかりと結びましょう。
  結んだ垂紐は、長さをそろえましょう。

 

1-4 垂紐の結び方 仕上げ

  しっかりと垂紐を結んだら、小垂と体の間にしまい込みます。

 

☆ポイント☆ しまい込むときに、垂紐をグッと上に押しあげ、小垂の奥にしまい込んでしまいましょう!
       そうすると全然落ちてきません!

 

完成!
すっきりと見えますよね!

 

 

 

2.胴(どう)のつけ方

  垂をつけたら、次は胴です!
  胴紐の結び方は絶対にマスターしたい!
  “ほどけない”胴紐の結び方をお伝えします!“素早く”つけられるよう、慣れていきましょう!
  私もこのやり方で小学生のころから結んでいるので、初心者の方でも難しいと思わなくて大丈夫ですよ(^^)

・胴をつける前に

  胴に胴紐(どうひも)が付いていますか??
  新品の胴を購入した場合などは、胴紐がつけられていない場合があります。
  胴紐の付け方は、別の記事で紹介しています!

2-1 胴体にあてる

  まずは胴体に胴を当てて、胴の高さを確認します。
  胴をつける高さは、高すぎても低すぎてもよくありません。
  体の大きさによって高さは変わってきますが、小学生くらいであれば襟元のV字の先に胴胸のフチがくるくらいでよいでしょう。
  位置が高すぎると、面をつけたときに首が苦しくなります(=_=)

 

2-2 胴紐を結ぶ

  胴の高さが決まったら、胴紐を結んでいきます。
 ①まずは長いほうの胴紐(肩にかかる方)から結びます。
  反対側の肩に回しましょう。
  左右どちらでも大丈夫です!

 

  左右とも結ぶと、背中でクロスするのが正解です◎

☆ポイント☆ 背中で紐がねじれないように気を付けましょう。

 

 ②胴紐を胸乳革の内側に持ってきて、外へ向かい1周巻いたあと、輪っかを作ります。


 ③作った輪っかを胸乳革に通します。

☆ポイント☆ 輪っかの紐を引っ張って締めます。最後、紐の長さをすべてそろえると、美しくなります。


 ④反対側も同じように結びます。
 ⑤結んだ胴紐は、内側にしまい込みましょう。

 ⑥短い紐は腰で蝶結びにしましょう。
  縦結びにならないように気を付けます。

☆ポイント☆ できるだけ緩まないように結びます。最後にグッと左右に引っ張るとほどけにくくなります。

 ⑦完成!

  ほどけない胴紐の結び方を練習しましょう!!

胴紐の結び方について説明してきました。
はじめのうちはなかなか慣れないかもしれませんが、慣れると体が覚えて簡単に結べるようになります!
何度か練習してみるといいですね!(^^)

 

3.面のつけ方

面のつけ方について説明していきます。
初めのころは面を上手につけるのは難しいですよね。
キレイにつけるポイントも是非チェックしてください!

上手に面をつけられるように、練習してみましょう!(^^)

・面をつける前に

  面に面紐がついていますか??
  新品の面を購入したときなど、面紐と面がばらばらになっていることがあります。
  面紐を面につける方法は、他の記事で説明しています!

・面紐を面に正しく通す

  面をつける前に、面紐を正しく面に通しておきましょう。
  ここができていないと、「いざ面をつけるぞ!」となったときに、
  紐がぐちゃぐちゃになってしまい、上手につけられません。

面紐の通し方

  面紐を通し終わるとこのようになります。
  この形を目指して、まずは面紐を面に通していきましょう!


  面と面紐をつなげている革(かわ)の部分を面乳革(めんちかわ)といいます。
  面乳革につながっているところが面紐のスタートなので、ここから面紐を通していきましょう。

 ①面紐を後ろに回し、反対側の前にもっていきます。

 ②面金(めんがね)の一番上に、面紐をくぐらせます。

 ③くぐらせた面紐を、また後ろにもっていきます。
 ④もう1本の面紐も同じように面金を通します。


  面をつける前の面紐の準備は、これで完成!
  面をつけたときに少しでも面紐がねじれにくくなるよう、この時にあらかじめねじれを直しておきましょう

 

3-1 手ぬぐいをつける

  面をつけるときには、頭に手ぬぐいを巻きます。
  頭と面が直接触れて、汗による面の劣化を防ぐ意味もあります。
  手拭いの巻き方は何通りかありますが、その中の一つを説明します。

今回はこちら


〇前で交差する巻き方〇
を紹介していきます!

 

 ①まずは手ぬぐいの左右上端を両手で持ちます。

☆ポイント☆ 手ぬぐいの向き

  先生によっていろいろな教え方がありますが
  手ぬぐいを頭に巻く前に、手ぬぐいに書いてある文字を読んでから面をつけます。

 

 今回は、面を付けたときに手ぬぐいの文字が反転しないよう、手ぬぐいを持ち替え、頭に巻いていきます!
②手ぬぐいの左右下端をもちます。

 

 ③手ぬぐいをおでこらへんから後頭部に向かって沿わせていきます。
  このとき、前髪がある方は落ちてこないよう、上にあげてしまいましょう
  思い切って手ぬぐいの中にしまい込むと、稽古中に前髪が落ちてきません。

☆ポイント☆ 後頭部をしっかり覆いましょう。

 

 ④耳の後ろを通して、まっすぐ前に持ってきます。
  手ぬぐいを離さないように気を付けましょう!

 

  前で手拭いを交差していきます。
  ここから苦戦する方が多いので、重要です!!
  何度か繰り返してみてください!

 ⑤手ぬぐいの端を前に持って来たら、左右を持ち替えます。

 

☆ポイント☆ 頭にしっかりと巻き付けましょう。緩いとほどける原因になります。
 ⑥前で交差させたら、上にある手ぬぐいで、下の手ぬぐいを抑えるように巻き、耳の後ろまで持っていきます。
 ⑦先に巻いた手ぬぐいの上から、下の手ぬぐいを巻いて、耳の後ろに持っていきます。

☆ポイント☆ 交差する高さは、眉と髪の生え際の真ん中くらい!
 ⑧先に巻いた方の手ぬぐいは押さえつけられているので、手を離してもほどけてきません!

 

 ⑨先に巻いた方の手を離し、顔の前に垂れている手ぬぐいを上にあげます。
☆ポイント☆ ここでしっかりグーッと後ろまで手ぬぐいを引くと、手を離しても崩れません!

 

  慣れてくると、両手を離してもほどけないくらいしっかり巻くことができるようになります。
  できるだけ素早く、ほどけてこないように手拭いを巻けるよう、練習しましょう!

 ⑩最後に、頭の後ろに出ている手ぬぐいの端(三角のピロピロ)が、面をつけた時に飛び出して
  ヒラヒラしないよう、畳んでしまい込みましょう

  私は一回だけ織り込んでいます。

 

 ⑪完成!

 

さて、いよいよ面をつけていきます!

3-2 面をつける

 ①まずは面をかぶります。
  親指で紐を少しすくい上げて面を持つと、整えてあった面紐が崩れずにかぶれます!

☆ポイント☆ アゴとおでこをしっかりと前にくっつけましょう

  これができていないと、
  「あれ、、?面がぶかぶか…外れやすい!」
  なんてことに。

 ②面をかぶったら、面紐を頭の後ろにおろします。
  物見(面金の幅が少し広くなってる部分)の高さに目を合わせましょう

 

 ③頭の後ろで面紐をぎゅっと引き、ここで一度、面紐をしめます。
  このときに、後頭部の面紐の位置(高さ)を決めてしまいましょう
☆ポイント☆頭の後ろの面紐の高さは、物見の延長線くらいがいいです。

 

  後ろの面紐を引っ張ると、横の面紐が垂れて余ると思います。
 ④前に垂れている面紐を引っ張ると、横側の面紐がスッキリ!


  この時点で、ある程度面が固定されていれば、あとはもうひと締めして、面紐を結ぶだけです!

  ⑤最後に、後ろで蝶結びしていきます。
   面金から面紐を引っ張り続けます!
   後ろまで気を抜かずに! グーっと面紐を引っ張りましょう!
   稽古中に面が緩まないように、しっかりと引っ張りましょう。

☆ポイント☆ 引っ張ってきた面紐が緩まないように、蝶結び!!
後ろでの蝶結び、慣れない間は難しいですよね…
数をこなして慣れましょう( `ー´)ノ

 

  蝶結びができたら、仕上げです!

 ⑥左右の面紐がねじれていないか、両手で確認しましょう。
  面金からスタートして、沿っていくように確認します
  面紐を2本そろえると、きれいに見えます!

 

 ⑦面布団の後ろをグッと開きます。
  耳と頭が痛くなりにくくなります。
  見栄えもよくなり、強そうに見えます。

 ⑧完成!

いかがでしたか?
はじめのうち、特に小学生は手が小さかったり、頭の後ろに手が回しにくかったりして、上手に面がつけられない子も多いと思います。
少しでも数をこなして、先輩剣士や先生方よりも早く面をつけられるようになりたいですね!
正しい着装をするだけで、見た目が全然違います!
試合でも強そうに見える!!

正しい着装を身につけて、格好良く輝きましょう!! 
読んでいただきありがとうございました(^^)

 

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